PCP丸の内デンタルクリニックホームページ
ご相談は03-5221-8241

プロフェッショナル「宮下大介」の眼

・日本の歯科医療を考える(1)宮下大介の考える審美とは
私の考える審美に関するゴール・目標は患者様のこの一言に尽きます。

「あっ、きれい」

私はアメリカで勤務していたのでどうしても日本とアメリカを比較してしまいます。歯科技工士が学んだ環境にも大いに関係するのですが、基本に基づき綺麗かつ着実にステップを実践することにより必ず良い技術を身につける事が出来ると思います。この点においては絶対に妥協をしてはいけません。私が思う審美とは患者様と歯科医と技工士が協力してお互いを信じ、各々の役割をしっかり分担してクライアントである患者様の喜びを共有することが審美だと思います。患者様が満足することが審美に関する答えだと思います。

ここでは、患者様はどのように満足をするのかを検証してみます。美しくなるために歯を作成した方の一連の確認行動は、以下の通りだと思います。
1)見た目の確認
2)色の確認
3)形の確認
4)バランスの確認
5)近くで見て、歯の正面詳細の確認
6)近くで見て、歯と歯の間の確認
7)近くで見て、ジャンクションの確認(歯と歯茎の間)
この7項目の全てに満足をして頂くことが、私の審美に対する答えであります。そして、この7項目を満足して頂いた患者様の場合、大抵初治療後の自分の口を初めて見た際に「あっ、きれい」と声を発するのです。非常にうれしく、明日への活力になる言葉です。

歯を美しくするということは、個性を活かすことにつながります。今までの素材(自分の歯)をしっかり把握して、その素材を活かすことにより、その人自身の個性を活かすことになります。よく日本では、歯の長さや形、色などに自分の理想があり、その形に近づけることが審美だと思われていると思います。実際に患者様がこの形が良いといってしまえば従わざるを得ない場合があります。しかし、私は患者様一人一人の個性を活かすための審美を目指すことが日本の歯科業界に必要な事だと思います。