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ドライマウス

カテゴリー毎の治療紹介

ドライマウス

・ドライマウスとは ~口が渇くとなぜ良くないのか~



・ドライマウスを引き起こす7つの原因とは?



・原因別・ドライマウス対処法リスト



・現在なんらかの更年期障害で通院されている方へ



・毎日の生活の中でできる3つの対策



 
・ドライマウスとは ~口が渇くとなぜ良くないのか~
ドライマウス(口腔乾燥症)とは、唾液の分泌が少ないために口の中が渇く病気です。

ではなぜ、口の中が渇いただけで病気と言われるのでしょうか。

実は唾液には、殺菌作用があるのです。その唾液の分泌が少なくなることで、口の中に細菌が繁殖しやすくなってしまうのです。

その結果、まず初期症状として次の4点が挙げられます。

・口のネバツキ
・口臭
・食べ物が飲み込みにくい
・プラーク(歯垢)の増加

さらに重症になりますと、

・舌がひび割れ、痛みで食事が摂れない
・しゃべり辛く、会話にも支障が出てくる
・強い口臭
・むし歯になりやすくなる
・歯周病などの口腔疾患

といった具合です。

ドライマウスの人の人口は年々増加し、現在は800万人と推定されています。

ところが、ドライマウスは自覚者も少ないため、潜在的なドライマウスの人や予備軍を数えると、約3,000万人に及ぶといわれています。

ここではドライマウスの原因を理解し、毎日の生活の中でできる対処法を知っていただければと思います。

まずは次のページで、ドライマウスの原因を確認いたしましょう。
 
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・ドライマウスを引き起こす7つの原因とは?
ドライマウスは様々な原因により生じるものですが、特に最近では、食生活の変化による
咀嚼筋などの口筋の筋力の低下や、子供の受験やお稽古などによるストレス社会の低年齢化により、ドライマウスが特定の年齢層だけでなく、高齢者から若年者にまでみられるようになりました。

中でも多い原因は、次の7つです。

1)薬剤性のドライマウス
薬の副作用としてドライマウスになるパターン。
降圧剤、利尿剤、抗ヒスタミン剤、坑うつ剤、坑不安剤、鎮痛剤など。

2)老人性のドライマウス
加齢により、咀嚼筋、口輪筋、頬筋などの口腔周囲の筋力が低下することも原因となる。咀嚼機能の低下により唾液が十分に分泌されず、唾液による粘膜保護作用や浄化作用が低下し、感染症や摂食嚥下障害の原因となることも考えられる。

3)神経性のドライマウス
唾液腺は、副交感神経と交感神経の両方から支配されている。
ストレスの多い場面で時折生じる「口渇」は、従来考えられていたような直接的な交感神経による分泌抑制ではなく、むしろ上位の中枢による唾液核への分泌作用によって生じると言われている。

4)放射線性のドライマウス
口腔や顔面領域のがん治療や、移植医療の一環で、放射線を照射した方がドライマウスになることがある。これは放射線によって唾液腺が破壊されるため。

5)シェーングレン症候群のドライマウス
ドライアイ、ドライマウス等の乾燥症状を主とする女性に多い、全身性の自己免疫疾患。1996年の厚生省統計情報部による患者調査では、シェーングレン症候群の総患者数は42,000人と見込まれ、潜在的な患者数は100,000人に達すると報告する医師もある。

6)糖尿病性のドライマウス
糖尿病の方はドライマウスになりやすく、歯周病の進行度も高いとされている。また血糖値が高い場合には、尿が増えて口腔乾燥症状も出やすくなる。

7)脳血管障害性のドライマウス
脳血管障害の方は、食物の口腔内残留や唾液分泌の減少があり、口腔内は細菌が繁殖しやすい環境となっている。また残留した食物は気道内へ流れ込みやすく、常に肺炎の危険性もある。
このため口腔ケアは重要で、口腔内を清潔に保ち、誤嚥による肺炎を予防する。

主なものだけでも、これだけ多くの原因があります。
次に、それぞれの原因別に適した対処法をご紹介いたします。
 
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・原因別・ドライマウス対処法リスト
1)薬剤性のドライマウス〈対処法〉
薬が原因の場合、唾液腺の機能は保持されているので、薬剤の服用を減量、あるいは中止することが本来は望ましい。
薬剤を変更、中止できるかについて、主治医に相談する。

2)老人性のドライマウス〈対処法〉
乾燥した口腔粘膜には、保湿剤配合の洗口液や保湿ジェルで粘膜を保護する。
また漢方薬が有効な場合もある。

3)神経性のドライマウス〈対処法〉
強いストレスや精神的にダメージを受けていることが明らかな場合は、神経内科や心療内科を紹介する。また当院では保湿を促す対症療法を行う一方で、患者様の口腔乾燥に対する不安などをよく聞き、共感し労わることも大切な治療だと心がけている。

4)放射線性のドライマウス〈対処法〉
保湿を促す対症療法が主に有効とされている。

5)シェーングレン症候群のドライマウス〈対処法〉
シェーングレン症候群に伴う口腔の乾燥感に対しては、唾液の分泌を促進する薬剤としてエボザック(塩酸セビメリン)を処方する。フォルビテン(アネトールトリチオン)麦門冬湯や小柴胡湯などの漢方薬などの内服薬も処方でき、頻回の含ソウ、人工唾液の噴霧、口腔内用保湿ジェルの塗布など、局所の対処療法の併用により症状を緩和させることが重要。

6)糖尿病性のドライマウス〈対処法〉
高血糖による口腔乾燥のため、内科などの専門医を紹介。
当院では保湿を促す対症療法を行う。

7)脳血管障害性のドライマウス〈対処法〉
口腔ケアは、ガーゼや綿棒などで口腔内の清拭、また歯の汚れをとり、歯肉、舌のマッサージ、アイスマッサージや「筋機能療法」を行って嚥下反射を促進させる。
意識障害がある場合は唾液の分泌が少なくなり、自浄作用がなくなるので保湿剤、抗菌作用のある薬剤を用いる。

(まとめ)
ドライマウスの治療には歯科医と内科医、そして患者様の協力関係こそ不可欠だと考えます。内科医は全身的な投薬などのコントロールに努め、歯科医は含ソウ剤や口腔内保湿剤などの様々な対症療法が主体となるでしょう。

このような理由から、歯周内科の知識を持った歯科医がおすすめです。
 
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・現在なんらかの「更年期障害」で通院されている方へ
ドライマウスの原因の中でも、一番ショックを受けられる方が多いのは、薬剤性のドライマウスです。

辛い更年期障害を、なんとか治療しようとして飲んでいるお薬、
たとえば、高血圧で処方される利尿剤や抗ヒスタミン剤、抗パーキンソン剤、鎮咳去痰剤などを、治療のために飲んでいるのにそれが原因でまた別のドライマウスという病にかかってしまっては、確かにたまったものではありません。

たとえば更年期障害に悩む女性に多いケースですが、
閉経前後の10年間、45才~55才の時期に女性ホルモンの分泌の減少、停止、環境的変化、精神的なものが混在して、様々な症状
(頭痛、めまい、動悸、体力低下、腰痛、うつ気分、発疹、トイレが近い等)
が出るために、通院するわけです。

多くの方は、内科、耳鼻科、整形外科、皮膚科、泌尿器科等にお世話になり、多くの薬を処方され、それを長期間服用する事になります。

その副作用として、ドライマウスやドライアイになることが報告されています。

前述しましたとおり、一番望ましいのは服用中のお薬を減量、あるいは中止できることです。

もしそれでもドライマウスが治らなかった場合は、他の原因も考えられることになりますので、こういった歯周内科の知識にも詳しい歯科医にて、早めの受診をおすすめいたします。

最後に、日常生活の中でできるドライマウス対策をご紹介いたします。
 
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・毎日の生活の中でできる3つの対策
1)腹式呼吸のすすめ

横隔膜の収縮と弛緩を繰り返す呼吸法です。横隔膜を広げるイメージでゆっくり吸い、倍の時間でゆっくり吐きます。
    * 鼻から吸って、鼻から出す。
    * 空気の流れを、鼻道、上顎洞、咽頭、気管、気管支で感じる。
    * 呼気に、十分な加湿と加温を与える。

2)口輪筋を鍛えましょう

口呼吸はドライマウスの原因の1つです。唇の周りの筋肉が弱いと日常や睡眠時に口が乾くだけでなく、口が開き、歯並び、咬み合わせにも影響します。又、扁桃腺も乾燥し、免疫力が低下して感染しやすい体質になります。
    * 唇を閉じてとがらしたり、ひっこめたりの動きを力強く2~3分しましょう。
    * 少し大きめのボタンに糸を通し、上下唇ではさんで、糸を強く引っ張り、
      ぬけない様に口輪筋に力を入れます。これを2~3分しましょう。
      これは口輪筋を鍛えるだけでなく、唾液がでる刺激にもなります。

3)舌にも歯ブラシを

歯の表面だけでなく、舌にも様々な細菌が付着しています。この細菌が食道を通り全身疾患に影響して、口臭予防にもつながります。舌のうしろから前に「舌専用の歯ブラシ」をかけましょう。ある介護施設で寝る前に毎日行なったところ、4割風邪が減少したそうです。

以上です。
最後に知っておいていただきたいのは、「咬み合わせが原因となるドライマウスもある」ということです。
咬み合わせが悪いと歯の表面(天然歯、金属、入れ歯の人工歯等いずれも)が咬耗、磨耗し、上下の咬み合わせの高さが低くなってしまいます。すると、食事の時に使う咬筋の力が弱まり、唾液腺の刺激が低下します。

歯の表面が磨耗する原因は
    * エナメル質が軟らかい
    * 咬筋が強い
    * 歯ぎしり・くいしばりをする
    * 長期間使用している入れ歯
    * 奥歯しか当たらない咬み合わせ
等、人それぞれです。

ですので一度歯科医にて、咬み合わせという観点からドライマウスのチェックを済ませておくことが、長い安心につながるといえるでしょう。

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